この10日間ほどの私は本当に寝不足でした。。
なぜかっていうと、年末年始のお休みのときにのんびり読もう、と思っていた本に手を出してしまったからで…十二国記!
30代以上の活字好きなら、読まずとも存在は知ってる名作なんじゃないでしょうか。
その十二国記の18年ぶりの新刊が全4巻で出てまして、我慢できずに読んじゃった…。
(たいしたこと書いてませんが読む予定の方はネタバレあるので読まないで…)
十二国記、本編はどの話も(読む側の)我慢を要する展開が多いんですけど、ラストのカタルシスが水戸黄門的に約束されてるところがあるので(いや、その限りじゃないんじゃ?ってハラハラすることはするんですけど)なんとか最後までたどり着きました。たどり着いたというか、我慢の展開でも面白すぎてやめられず、結局毎日寝不足だったわけですが。
さまざまな出来事や言葉がよりあわさってラストにつながるのは圧巻で、話の面白さにも、人物造形の巧みさにも、文章と構成の圧倒的な技術にも、なんかほんと参りましたーーーーって感じでした。
ファンタジーだけどミステリーのような風味の本編。
世界観の作り込みも、事実の積み重ねも謎解きも緻密なんですが、全4巻+α(ぶあつい)、一国を傾けるほどの謀反の理由がシンプルに「嫉妬」というのもなんか人だな、というか。。
そして、この人物がこんな人となりでこんな道を通ったからこんな選択をする、という選択の納得感とか。ああ人が躍動している…という。
ファンタジーなんですけど人の紡ぐ物語を堪能した、という4巻でした。。
昔の文庫持ってるんですけど新潮社の版新しく買いそろえたい欲にかられてます。年末読み返す用に買っちゃおうかな、、、
十二国記、確か学生時代、インドに旅行行くときに飛行機長すぎ暇でしょ、と思って軽い気持ちで読もうとブックオフ的なとこで買って持って行ったのがはじまりでした
異世界に飛ばされるストーリーと初インドを重ねただけというか、ほんと気楽な気持ちだったんですけど、私の人生、十二国記をロストしなくてよかった。
(余談ですがバックパッカーあるあるで読み終わった本は現地に置いてきたので、私のファースト十二国記はいまだデリーの安宿にあるかもしれない)
それがもはや20年くらい前。と考えるとほんとに月日ってすごいなぁと無駄に感慨がありますw