いかなごの話。

私は兵庫県南部の出身なのですが、この時期になると思いだすのが「いかなごのくぎ煮」という食べ物です。

なんかの稚魚の甘辛い佃煮!←雑な説明

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この時期になるといかなごが獲れるので、あちこちの家でこのくぎ煮が炊かれます。道歩いてると醤油と砂糖を煮るにおいがいろんな家からただよってきて、「ああいかなご炊いてるんだな~」と思う…というのが風物詩、です。

そんないかなごのくぎ煮が、母から届きました。

私のソウルフード。大好物なのです。

 

関東暮らしももう5年ほどになりますが、ここ2,3年はなぜか、届くたびに「母のいなくなる日」を思ってしまう。どうしよういかなご食べられなくなるやん…と。

なんて言いつつ、母に何かあったらそのときは私の分のいかなごを頼む送ってくれ手厚く礼はする、と、明石に住む友達にすでに頼んであるんですけど。もう同級生がいかなごを炊く時代なんだなぁーと思うと、なんか変な心地がします。

私も兵庫に住んでたら作ってたかな。

料理そんな好きじゃないけど、娘がいかなご好きなので、たぶん作ってた気がする。

 

北海道出身の母のいかなご歴はそれほど長くなく、でももう20年くらいかな。

ふるさとの味が沁みるわーと思う、春の夜でした。